【チームビルディング対策】MBTI別「チームビルディング」術|相乗効果を生む組み合わせと注意点

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斎藤あかり
サイト管理人 / パーソナル診断士 / 心理学修士卒業
こんにちは!斎藤あかりです!普段は企業にお勤めの会社員様に向けた心理療法を実施しています。心理学の修士を卒業しています。
目次

はじめに:なぜMBTIがチームビルディングに有効?

現代の組織やプロジェクトでは、多様な人材が集まって一つの目標に向かうことが当たり前になっています。しかし、個性や価値観がバラバラだと、コミュニケーションの衝突生産性の低下などの問題が起こりやすい。そこで活用できるのが、**MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)**という性格分類ツールです。

MBTIは4つの軸

  1. 外向(E) / 内向(I)
  2. 感覚(S) / 直観(N)
  3. 思考(T) / 感情(F)
  4. 判断(J) / 知覚(P)

で16タイプに分類し、個々人がどんな思考・行動のパターンを好むかを把握しやすくしてくれます。
チームビルディングでは、MBTIを使って**「どのタイプがどんな役割を得意とするか」「どういう組み合わせで相乗効果が起きやすいか」、また「衝突が起きたときの対処法」などを整理し、結果的にスムーズなコミュニケーションと高いパフォーマンス**を得られる可能性が高まるのです。

本記事では、MBTIをチームビルディングに活かす際の実践方法を、具体的な事例や注意点を交えながら解説します。自分やメンバーのタイプを理解し、チームの力を最大化する参考にしてみてください。

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1. チームビルディングとMBTIの4つの軸

1-1. 外向(E) / 内向(I)

  • E型(外向)
    • チームでのコミュニケーション量が多いほど元気に。会議やブレストが活発になる。
    • ただし、話しすぎに注意。内向型メンバーを圧倒しないよう配慮が必要。
  • I型(内向)
    • 一人で考える時間が必要。大勢の会議が続くと疲弊しやすい。
    • 意見を求めれば、深く考え抜いた提案を出してくれる。

1-2. 感覚(S) / 直観(N)

  • S型(感覚)
    • 具体的な計画や実務を着実にこなす。現在の課題やデータに強い。
    • ビジョンや将来像の話題でモヤモヤしやすいので、実務との繋がりを明確に。
  • N型(直観)
    • 新しいアイデアや長期的ビジョンを描くのが得意。
    • 具体的フォローが弱いと、S型メンバーと軋轢が起きやすい。協力して補完すると強力。

1-3. 思考(T) / 感情(F)

  • T型(思考)
    • ロジカルな分析や問題解決が得意。合理性重視。
    • 感情面を軽視するとF型との衝突に。丁寧なコミュニケーションが大切。
  • F型(感情)
    • チームの雰囲気や対人関係を重視し、モチベーションアップに貢献。
    • 論理的議論が必要なとき、T型と上手く連携するのがベスト。

1-4. 判断(J) / 知覚(P)

  • J型(判断)
    • スケジュールやタスク管理が得意で、締切厳守。安定した進行を好む。
    • P型の柔軟な対応を見てイライラしないよう、お互いに理解を深める必要。
  • P型(知覚)
    • 柔軟性と臨機応変の対応力に優れる。想定外の状況でもなんとかしようとする力が強い。
    • 計画に縛られすぎるとモチベ低下。J型とのバランスを上手く取ると最大効果。

2. 16タイプとチームでの得意・注意点:相乗効果を狙う組み合わせ

ここでは、16タイプそれぞれにおいて、チームで発揮しやすい役割や強み・注意点、さらに相乗効果を期待できる組み合わせ例も簡易的に述べます。


2-1. ISTJ(責任感の強い「管理者」タイプ)

強み・役割

  • 正確な事務・手続き、スケジュール管理で信頼感◎。手順通りに着実に仕事を進める。
  • 計画やルールを守るリーダー役として頼もしい。

注意点

  • 突発的変更が苦手で、柔軟性不足になりがち。型破りなアイデアには拒否反応を示す場合も。

相乗効果の組み合わせ

  • ISTJ × ENFP:ISTJが計画管理、ENFPが新発想を提案。お互い苦手を補える。

2-2. ISFJ(優しい「擁護者」タイプ)

強み・役割

  • 献身的サポートやコミュニケーションケア。チームの雰囲気を温かく保つ。
  • データ整理や実務面を誠実にこなす。

注意点

  • 自分を後回しにしすぎて疲れる。批判に弱く、意見を飲み込みがち。

相乗効果の組み合わせ

  • ISFJ × ENTJ:ISFJが裏方の細やかサポート、ENTJが大きな方針を示す。互いの強みが噛み合う。

2-3. INFJ(理想を追う「提唱者」タイプ)

強み・役割

  • ビジョンを提示し、人々を深い共感で結びつける。チームの理念や方向性を支える存在。
  • 個々の意見を尊重しながら調整するのが上手。

注意点

  • あまりにも理想主義になりすぎて、現実的行動に遅れが出る場合がある。

相乗効果の組み合わせ

  • INFJ × ESTP:INFJが全体の理想や方向を示し、ESTPが現場での行動力を発揮する。

2-4. INTJ(戦略的な「建築家」タイプ)

強み・役割

  • 論理性と長期的戦略立案が得意。複雑な課題を整理してゴールへのルートを考える。
  • 独立心が強く、イノベーションを推進。

注意点

  • コミュニケーション面で感情を軽視しがち。メンバーが孤立を感じる恐れ。

相乗効果の組み合わせ

  • INTJ × ESFJ:INTJが戦略を作り、ESFJがメンバー同士を繋げて実行を促す。

2-5. ISTP(実践派の「巨匠」タイプ)

強み・役割

  • 問題解決力に優れ、現場でのトラブルシューティングを素早く行う。
  • 経験や実践を通じて革新的手法を見つける。

注意点

  • コミュニケーションが淡泊で、自分のやり方に固執しすぎると周囲と衝突する可能性。

相乗効果の組み合わせ

  • ISTP × ENFJ:ISTPが実務のソリューション、ENFJが人間関係やモチベ管理をフォロー。

2-6. ISFP(優しい「冒険家」タイプ)

強み・役割

  • 感性や創造的視点でアイデアを形にし、人との調和を大切にする。
  • 細かい部分の仕上げやユーザー体験面で優れたセンスを発揮。

注意点

  • 批判や争いが苦手で意見を隠しやすい。意思表示をしないまま不満が溜まるケースも。

相乗効果の組み合わせ

  • ISFP × ENTJ:ISFPが顧客視点やアートセンスを、ENTJがリーダーシップと戦略を提供。

2-7. INFP(理想主義の「仲介者」タイプ)

強み・役割

  • 理想やビジョンに基づいたクリエイティブな発想。人の気持ちを理解し、調和を生む。
  • モチベーションが上がると独創的なアイデアを次々に提案。

注意点

  • 現実的なタスク遂行を苦手とし、締切を逃しがち。周囲が支えてくれる体制が必要。

相乗効果の組み合わせ

  • INFP × ESTJ:INFPが理念や温かな人間関係を、ESTJが計画管理を担う。

2-8. INTP(論理好きの「論理学者」タイプ)

強み・役割

  • 論理的思考と独創的な問題解決アイデア。研究開発や分析部門で力を発揮。
  • メンバーが相談を持ちかけると、冷静な視点でアドバイス。

注意点

  • 人間関係の微妙な感情を読み取るのが苦手で、周囲との連携が薄くなる恐れ。

相乗効果の組み合わせ

  • INTP × ESFP:INTPが分析・技術面を、ESFPがコミュニケーションやプレゼンで盛り上げる。

2-9. ESTP(冒険家の「起業家」タイプ)

強み・役割

  • 行動力と適応力が高く、実務や現場での即興対応が得意。
  • トラブルに対してアグレッシブに突き進み、結果を出す。

注意点

  • 計画や手順をあまり重視しないため、事前準備不足でリスクを増やす可能性。

相乗効果の組み合わせ

  • ESTP × INFJ:ESTPが現場対応、INFJがチームの理念や方向を示す。

2-10. ESFP(エンターテイナータイプ)

強み・役割

  • チームのムードメーカーで、雰囲気を明るくしつつ柔軟に動く。
  • 顧客とのやりとりやイベント盛り上げなど、対人スキルが光る。

注意点

  • 長期的な計画やデスクワークが続くと飽きてしまい、モチベダウン。

相乗効果の組み合わせ

  • ESFP × INTJ:ESFPが現場や顧客対応の盛り上げ、INTJが戦略設計と長期管理を行う。

2-11. ENFP(創造的な「広報運動家」タイプ)

強み・役割

  • アイデア豊富で、チームに新風を吹き込む。モチベが高いと皆を巻き込むリーダーシップ。
  • 人を惹きつけるコミュニケーションが得意。

注意点

  • 飽きっぽさや計画力不足でプロジェクトを途中放棄しないよう、締切管理が必要。

相乗効果の組み合わせ

  • ENFP × ISTJ:ENFPが革新的アイデアを出し、ISTJがその計画化・実行管理をする。

2-12. ENTP(討論好きな「討論者」タイプ)

強み・役割

  • ディベートやブレストで先進的な解決策を発見。論理的思考も強み。
  • 変化や未知のプロジェクトを好み、挑戦意欲が高い。

注意点

  • 議論が白熱しすぎて対人衝突を招くリスク。実行フェーズで粘りが足りない。

相乗効果の組み合わせ

  • ENTP × ISFJ:ENTPが斬新なアイデアを提案し、ISFJが地道にフォローして安定した成果へ繋げる。

2-13. ESTJ(管理力ある「幹部」タイプ)

強み・役割

  • 組織運営やタスク管理に優れ、締切・成果重視のリーダーが務まる。
  • 実務経験やデータを活かして効率を向上させる。

注意点

  • 柔軟性や個人の意見を軽視すると、メンバーから反発が起こりがち。

相乗効果の組み合わせ

  • ESTJ × INFP:ESTJが運営管理、INFPがチームのモチベや価値観を調整する役割。

2-14. ESFJ(協調的な「領事官」タイプ)

強み・役割

  • ホスピタリティ精神とコミュニケーション力で、チームの雰囲気づくりやメンバーサポートが得意。
  • 人間関係の調整役として、相互理解を深める。

注意点

  • 実績や成果より人間関係を優先しすぎると、タスクや効率面が甘くなる。

相乗効果の組み合わせ

  • ESFJ × INTP:ESFJが人間関係やチーム連携を強化、INTPが論理面・データ分析をリードし、バランスを取る。

2-15. ENFJ(情熱的な「主人公」タイプ)

強み・役割

  • 強いリーダーシップとコミュニケーション力で、メンバーを鼓舞しまとめる能力に長ける。
  • 使命感を持ち、みんなの成長を促す。

注意点

  • 自己犠牲的になりすぎて燃え尽き症候群に陥る。周囲に過剰な期待をする場合も。

相乗効果の組み合わせ

  • ENFJ × ISTP:ENFJがビジョンやモチベ管理、ISTPが冷静な問題解決を担い、互いを補完。

2-16. ENTJ(戦略的な「指揮官」タイプ)

強み・役割

  • 戦略立案とリーダーシップが得意。大きな目標を掲げ、チームを導くパワーがある。
  • 実行力が高く、成果を出すスタイル。

注意点

  • 強引になりがちで、メンバーの感情面を軽視して不満がたまる恐れ。

相乗効果の組み合わせ

  • ENTJ × ISFP:ENTJが指揮と戦略、ISFPがユーザー視点や細かいケアを行い、チームを円滑に動かす。

3. チームビルディングにおけるMBTI活用ステップ

3-1. まずチーム全員のタイプを把握(簡易でもOK)

  • 公式検査や無料オンライン診断を参考に、メンバーが大まかにどのタイプかを共有。
  • 全員がMBTIを詳しく知らなくても、「自分は外向寄り/内向寄り」など認識するだけでスタート可能。

3-2. 役割分担と組み合わせを調整

  • S型に実務の細部を任せ、N型には新企画やビジョン提案を。
  • T型にデータ分析、F型にチーム士気向上や対人関係のケアなど、強みを活かす
  • J型が計画管理、P型がイレギュラー対応に強いなど、バランスを考慮して組み合わせる。

3-3. 衝突を未然に防ぐ

  • E型I型のミーティング時間配分を調整(E型が話しすぎ、I型の意見が埋もれないよう配慮)。
  • S型N型の温度差(具体 vs.抽象)を事前に認識し、両方の視点を尊重する仕組み。
  • T型F型の衝突(ロジック vs.感情)を避けるには、最初に意見や感情を整理する場を設ける。
  • J型P型の衝突(厳密計画 vs.柔軟対応)を防ぐため、最低限の締切と自由度を両立させる。

3-4. 定期的な振り返り

  • プロジェクト進行中も、軸ごとのストレスや不満がないかをチェック。
  • 短いサイクルで「どのタイプがどの部分で力を発揮したか」「改善点は何か」を話し合うと成長が早い。

4. MBTIチームビルディングにおけるよくあるQ&A

Q4-1. 「メンバーがMBTIを知らない・興味がない場合は?」

A4-1: 無理に説明する必要はない。自分が把握した相手の傾向を配慮し、「こういうスタイルが合うだろう」とマネジメントするだけでも効果あり。

  • 必要なら軽い自己診断リンクなどを共有し、気軽に試してもらう方法も。

Q4-2. 「タイプと違う役割を与えるのはNG?」

A4-2: 必ずしもNGではないが、苦手分野を任せるとストレスやパフォーマンス低下につながる可能性がある。本人が成長を望むなら挑戦させても良いが、サポートが必要。

Q4-3. 「チーム全員が同じタイプだとどうなる?」

A4-3: 一致団結しやすい反面、欠けている軸(例えば全員S型だと革新的アイデアに乏しいなど)が大きな弱点になり得る。多様性を確保するために、外部コラボや他チームメンバーの意見を取り入れるなど工夫が必要。


5. まとめ:MBTIを活かして最強チームを作ろう

  • チームビルディングでは、メンバーそれぞれの性格や行動スタイルを理解し合い、強みを最大化・弱みを補完するのが理想。
  • MBTIの4軸(E/I, S/N, T/F, J/P)に着目すると、誰がどんな場面で力を発揮するか、どのような衝突が起きるかが見えやすくなる
  • 16タイプそれぞれに適した役割や注意点があり、組み合わせ次第で相乗効果を生むことが可能。リーダーやメンバー同士でMBTIを意識し、お互いを理解・尊重しながら協力すれば、チームとして高い成果を出せるはず。

ぜひ本記事の情報を参考に、MBTIを用いたチームビルディングを検討してみてください。あなたのプロジェクトや組織が、より円滑で生産性の高いチームへと進化するきっかけになるでしょう。

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参考文献・関連リソース

  • Myers, I. B., McCaulley, M. H., Quenk, N. L., & Hammer, A. L. (1998). MBTI Manual: A guide to the development and use of the Myers-Briggs Type Indicator. Consulting Psychologists Press.
  • 16Personalitieshttps://www.16personalities.com/
  • 日本MBTI協会https://www.mbti.or.jp/
  • チームビルディング関連:『5つの機能不全』(パトリック・レンシオーニ), 『Googleのリーダーが大切にしていること』など

今後の記事予告

  • MBTIとセルフマネジメント|目標設定から振り返りまでの実践ガイド
  • MBTIタイプ別「習慣化」を成功させる三日坊主対策【2025年版】
  • MBTIでわかる上司・部下コミュニケーション術|相互理解で成果アップ

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