【ハラスメント対策】MBTIでわかる職場のハラスメント予防と対応法

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斎藤あかり
サイト管理人 / パーソナル診断士 / 心理学修士卒業
こんにちは!斎藤あかりです!普段は企業にお勤めの会社員様に向けた心理療法を実施しています。心理学の修士を卒業しています。
目次

はじめに:職場のハラスメントとMBTIの関連性

パワハラ・セクハラ・モラハラなど、職場でのハラスメントが大きな社会問題となっています。一度起こると、人間関係が崩壊し、仕事のパフォーマンスが下がるばかりか、当事者のメンタルヘルスにも深刻な影響を与えます。
ハラスメントを未然に防ぎ、万が一起きた際に適切に対処するためには、コミュニケーションの誤解や衝突を減らすことが鍵。そのサポートツールとして、**MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)**が有用です。

MBTIは4つの軸(外向/内向、感覚/直観、思考/感情、判断/知覚)を組み合わせて16タイプに分類し、個々人の思考・行動パターンを把握しやすくするツール。これを用いて**「どのような場面で衝突や誤解が生じやすいか」**を整理し、ハラスメントリスクを低減することが可能になります。
本記事では、MBTIを活用したハラスメントの予防と対応策を、タイプ別具体例を交えて解説。組織やチームの中で、お互いの違いを理解し合う文化を育て、不要なトラブルやストレスを回避するヒントを提供します。

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1. ハラスメントとMBTI:4つの軸が関係する理由

1-1. E/I(外向・内向)軸:強制的なコミュニケーション vs. コミュニケーション不足

  • E型: 話すことで解決しようとしがち。内向型を巻き込みすぎ、**「雑談やミーティングで相手を追い詰める」**形でハラスメントと感じられる可能性。
  • I型: 必要以上に話さないので、外向型上司から「やる気がない」と誤解され叱責されると、パワハラ感を受けるリスク。

1-2. S/N(感覚・直観)軸:具体性を求める vs. 抽象論を好む

  • S型: 「具体的に言ってほしい」と要求するが、N型が抽象論ばかりだと、「具体策がない」と責める形のパワハラに発展する場合も。
  • N型: アイデアやビジョンを否定され続けると、**「自分の考えが受け入れられない」**と感じモラハラ認定しやすい。

1-3. T/F(思考・感情)軸:論理重視 vs. 感情重視

  • T型: クールに理詰めで叱りすぎると、F型が**「人格否定」と感じてしまう**可能性がある。
  • F型: 感情を表に出しすぎたり、感情論で批判するとT型が**「嫌味」「ヒステリック」と感じ、ハラスメントとみなす**ケースも。

1-4. J/P(判断・知覚)軸:締切・計画を押し付ける vs. だらしない

  • J型: 厳格なスケジュールを部下や同僚に強制し、守れなかったら攻撃的な態度→パワハラに近い。
  • P型: ルーズな動きがJ型を苛立たせ、**「お前は使えない」**など言葉の暴力につながる恐れ。

2. タイプ別:ハラスメントリスクの具体例と予防策

2-1. ISTJ(責任感が強い「管理者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 部下や同僚に対して、計画通りに動かないことを厳しく指摘し続け、相手が「人格否定」と感じる。
  • 柔軟性不足で「マニュアル通りにやれ」と言い過ぎる。

予防策

  1. 柔軟性を学ぶ:思わぬ変更に対して「なぜその変更が必要か」まず理解しようとする姿勢を。
  2. 批判する際は行動だけを指摘し、「あなたがダメ」という言い方は避ける。
  3. ISTJが持つ正確さを活かしつつ、相手の状況をヒアリングするプロセスを組み込む。

2-2. ISFJ(優しい「擁護者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 自分が尽くしすぎて疲弊し、限界になると突然感情的に相手を責める(パワハラ・モラハラと見られる可能性)。
  • 相手の要望に断れず、それを他の人に押し付ける形で人間関係を悪化させる。

予防策

  1. 自分の限界を認識し、嫌なことには明確にNoを言う。無理を続けない。
  2. コミュニケーションで不満がたまる前に、小さな段階で相手に伝える(メール・メモなど)。
  3. 感情が爆発しそうなら、一旦冷静になる場を確保。

2-3. INFJ(理想を追う「提唱者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 理想に合わない行動をする部下・同僚を激しく批判し、相手が「価値観の押し付け」と感じる。
  • 自分の意見を理解されないまま溜め込み、爆発する形で人間関係を破壊。

予防策

  1. 相手が違う視点を持つのは当然と理解し、対話で摺り合わせする努力をする。
  2. 理想と現実にギャップがあるとき、「相手を否定」するのではなく、共通点を探す。
  3. ストレスを感じたら、小まめに相談できる人やカウンセリングを利用。

2-4. INTJ(戦略的な「建築家」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 自分の計画・戦略に従わない人を**「無能」**と切り捨てる言動をしてしまう。
  • コミュニケーションが不足し、部下にとっては「冷酷な上司」と映りモラハラ扱い。

予防策

  1. 相手に実行を求める際、ロジック+共感を意識し、「あなたができる範囲で協力してほしい」等配慮を示す。
  2. 定期的に雑談や1on1を行い、部下・同僚の感情面を把握。
  3. 過度な完璧主義を捨て、失敗を許容する姿勢を育む。

2-5. ISTP(実践派の「巨匠」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 興味のない相手や案件にはそっけなく、相手が「冷たい態度」と感じてモラハラ主張される可能性。
  • 上司の場合、「勝手にやってて」と放任しすぎて部下が困惑。

予防策

  1. 最低限のコミュニケーションはとる。相手の質問には誠実に回答するなど基本を怠らない。
  2. 放任がかえって相手にストレスを与えていないか確認し、サポートが必要なら明確にする。
  3. 自分の気持ちや意図を短くてもいいので言語化し、誤解を減らす。

2-6. ISFP(優しい「冒険家」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 自分の感性を否定する相手にストレスを溜め込み、突然キレる→相手が「ヒステリック」と捉えモラハラと言い出す。
  • 断れずに不満を抱え、陰で愚痴り、関係が悪化。

予防策

  1. 早い段階で自分の嫌なことを丁寧に伝える。ストレスが溜まりきる前に言葉にしよう。
  2. 断れない場合でも「今は忙しいので難しい」など、少しずつ練習。
  3. 自分の価値観を大切にしつつ、相手も別の価値観を持っていると認める。

2-7. INFP(理想主義の「仲介者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 周囲の現実的思考に挫折感を抱き、急に投げやりになって相手を批判的に責める
  • 「合わない」と決めつけて一方的に距離を置き、職場に支障。

予防策

  1. 「自分の理想と現実は違っていても、それは自然」と受け止める努力。
  2. 合わない相手でも事実ベースで話し合う場を持ち、意見交換してから決断。
  3. 感情を整理する手段(日記、カウンセラー、親しい友人)を用いて、急激な断絶を避ける。

2-8. INTP(論理好きの「論理学者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 論理的に相手を論破し、「人格否定された」と誤解されるケース。
  • コミュニケーションが少なく、必要事項を共有しないまま周囲が困惑・ストレスに。

予防策

  1. 論破するのではなく、「どこが問題で何を改善すると良いか」を建設的に伝える。
  2. コミュニケーションツールを活用し、必要事項を早めに共有。独断で進めずチェックを設ける。
  3. 相手の感情面にも配慮できるよう意識的に自己啓発(感情を否定せず、理解を示す)。

2-9. ESTP(冒険家の「起業家」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 行動力があるが、上司・同僚に突発的アイデアを押し付け、断ると強引に押し通そうとする→パワハラに映る。
  • 問題が起きても勢いで乗り切ろうとし、他人を振り回す。

予防策

  1. メンバーに説明・同意を得るプロセスを増やす。「これやってみない?」→「どう思う?」と確認。
  2. ある程度のプランBを持ち、失敗時に責任をメンバーに押し付けない。
  3. 自分の行動が周りを振り回していないか、時々フィードバックを求める。

2-10. ESFP(エンターテイナータイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 周囲を巻き込んで盛り上げようとするが、内向型や集中したいメンバーがストレスを感じる。迷惑行為扱いでトラブルに。
  • 仕事において軽率な発言で相手を傷つけ、セクハラ・モラハラ認定される可能性も。

予防策

  1. 自分が盛り上げたいシーンなのか、周りが静かに仕事したいシーンなのか見極める。
  2. ジョークやからかいも相手の受け止め方を考慮し、暴走しない。
  3. 賑やかにできない場面では、別の方法(音楽を聴くなど)でテンションを調整。

2-11. ENFP(創造的な「広報運動家」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 自分の新アイデアを押し込み、他人の意見をあまり聞かず突き進む→相手が「強引だ」と感じる。
  • 感情が高ぶると不満をぶちまける形で衝突が激化。

予防策

  1. アイデアを共有するときは他人の意見も積極的に聞く姿勢を持つ。
  2. 感情的になったとき、即反応せず一旦クールダウンし、冷静に話し合う場を設ける。
  3. 先走らず実務的な根拠をそろえ、周囲に負担をかけすぎないよう注意。

2-12. ENTP(討論好きな「討論者」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • ディベート好きで、相手を論破しようとする。相手が「人格攻撃を受けた」と感じるリスク。
  • 実行面で責任を負わず口だけ出すと、周囲が不満をためモラハラ呼ばわりされる可能性。

予防策

  1. 相手が不快になる前に**「あくまで意見交換であって、人格批判ではない」**と丁寧に伝える。
  2. 議論後の実行フェーズに参加し、責任を分担してチームに貢献する。
  3. 攻撃的にならないよう、建設的な解決策を提案する姿勢を忘れない。

2-13. ESTJ(管理力ある「幹部」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 強いリーダーシップで命令口調になり、相手がパワハラと感じる。
  • 柔軟性が欠け、部下の都合を無視して「こうしろ!」と押し付ける。

予防策

  1. 指示を出す際に理由や背景を丁寧に説明。強権的に押し付けるのではなく合意を取りに行く姿勢。
  2. メンバーが困っていないか、定期的にフォローし、自分の要求が過度でないか確認。
  3. 柔軟対応が必要なシーンでは、P型メンバーのアイデアを取り入れる余地を作る。

2-14. ESFJ(協調的な「領事官」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 過度に相手のプライベートや感情に踏み込み、「おせっかい」扱いされる。
  • チームの調和を守るために一部を排除する「サイレントモラハラ」をするケースも。

予防策

  1. プライベートな話題は相手の反応を見てほどほどにする。押しつけの善意は控える。
  2. 調和優先で問題を放置せず、必要な衝突や議論を真正面から対処する勇気を持つ。
  3. 自分が過保護になりすぎていないか、周囲に意見を聞く。

2-15. ENFJ(情熱的な「主人公」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • メンバーを引っ張る過程で、相手の意見を十分に聞かず独断→相手が「強制されている」と感じモラハラ。
  • 感情的に落ち込みすぎて周りに八つ当たりし、トラブルに。

予防策

  1. 重要な意思決定時に、メンバー全員の意見や懸念をヒアリング。自分のリードを押し付けない。
  2. 感情の波をコントロールする方法(日記、カウンセリング)を取り入れ、八つ当たりを回避。
  3. 部下や同僚の得意分野を尊重し、必要以上に指示しない。

2-16. ENTJ(戦略的な「指揮官」タイプ)

ハラスメントリスク事例

  • 結果を追求するあまり、部下への圧力が強すぎる。「仕事ができない」と罵倒しがち→パワハラと判断される。
  • 人間関係の感情面を軽視し、組織内に不満をため込ませる。

予防策

  1. 論理的な目標設定と同時に、メンバーの負担やモチベを意識し、丁寧にフォロー。
  2. 高圧的にならないよう、「なぜこの目標が必要か」を説明し、相談しやすい環境を作る。
  3. 相手の感情表現や悩みにも耳を傾け、コミュニケーションの頻度と質を高める。

6. まとめ:MBTIを活用した「苦手なタイプ」との最適距離・調整術

  • 人間関係断捨離は一つの選択肢ですが、特に職場では完全に縁を切るのが難しい相手も多い。
  • MBTIを活用すれば、相手の行動パターンや考え方の違いを客観視し、「なぜ衝突するのか」「どんな対処が有効か」を整理しやすい。
  • 軸ごとに注意点を理解し、お互いの立場を尊重するコミュニケーションを試みれば、トラブルが減り必要以上に断絶しなくても済む可能性が高い。
  • それでも解決策が見つからずストレスが過大なら、最終的に距離を置くか別のチームや転職を考えるなどの断捨離方策も検討。それは最後の手段であり、まずはMBTIでの相互理解を試してみる価値がある。

あなたの職場や人間関係の課題を見直す際、ぜひMBTIの視点を取り入れ、苦手なタイプとの付き合い方を変えてみてください。想像以上にスムーズな関係改善につながるかもしれません。

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参考文献・関連リソース

  • Myers, I. B., McCaulley, M. H., Quenk, N. L., & Hammer, A. L. (1998). MBTI Manual: A guide to the development and use of the Myers-Briggs Type Indicator. Consulting Psychologists Press.
  • 16Personalitieshttps://www.16personalities.com/
  • 日本MBTI協会https://www.mbti.or.jp/
  • 人間関係断捨離・コミュニケーション関連書籍:『人間関係をリセットする技術』『嫌われる勇気』など

今後の記事予告

  • MBTIとセルフマネジメント|目標設定から振り返りまでの実践ガイド
  • MBTIタイプ別「習慣化」を成功させる三日坊主対策【2025年版】
  • MBTIで見るコミュニケーション心理学|カウンセリングへの応用法

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